内向きの歯並び(内傾歯)はチャームポイント?「直すべき基準」と放置するデメリットを解説
「笑った時に歯が少し内側を向いているけれど、これって個性かな?」「周りからは可愛いと言われるけど、将来的に問題はないの?」 自分の歯を鏡で見たとき、歯が内側に倒れ込むように生えている状態を、専門用語で「内傾歯(ないけいし)」と呼びます。一部では控えめで奥ゆかしい印象を与える「チャームポイント」として捉えられることもありますが、実は歯科医学的な視点では注意が必要なケースが少なくありません。 この記事では、内向きの歯並びが与える印象と、放置しても良いケース・早急に治療すべきケースの判断基準、そして改善によるメリットを詳しく解説します。 1. 内向きの歯並びが「チャームポイント」に見える理由 なぜ、内向きの歯並びが好意的に受け取られることがあるのでしょうか。それには、日本特有の美意識や視覚的な印象が関係しています。 控えめで上品な口元 前歯が外側に突き出している状態とは逆に、内側に傾いていると口元全体が引っ込んで見えます。これにより、主張しすぎない、上品で慎ましい日本的な美しさを感じさせる場合があります。 独特の愛嬌と幼さ 完璧に整った一文字の歯並びよりも、少し角度に変化がある方が「未完成の美」として愛着を持たれることがあります。特に若い世代では、その不完全さが「幼くて可愛い」「親しみやすい」というキャラクター性に繋がることもあります。 2. 知っておきたい「直すべき基準」チェックリスト 単なる見た目の個性で済むのか、それとも治療が必要な「不正咬合(ふせいこうごう)」なのか。その境界線はどこにあるのでしょうか。以下の項目に当てはまる場合は、早めの相談をおすすめします。 下の歯が上の歯の裏側の歯茎に当たる 深く噛み込んだ際、下の歯が上の前歯の付け根や歯茎を刺激している場合は、粘膜を傷つける恐れがあります。 顎の関節から音がする・痛みがある 内向きの歯がストッパーのようになり、下顎が不自然に後ろへ押し込まれているサインかもしれません。 特定の歯だけが異常に削れている 噛み合わせのバランスが悪く、一部の歯に過剰な負荷がかかっている証拠です。 口を閉じると口元が「への字」になる 歯の支えが足りないことで、口角が下がり、常に不機嫌そうな表情に見えてしまう場合です。 3. 内向きの歯を放置することで起こる3つのデメリット 「今は困っていないから」と放置してしまうと、年齢を重ねるごとに...